混乱しそう!次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水って何が違うの?

ビーカー健康雑学

こんにちは。monakaです。

次亜塩素酸ナトリウムをご存じでしょうか?ご存じのはずです。キッチンの漂白剤ですよ。布巾、まな板、湯飲みの茶渋などいろいろキレイにできて便利ですよね。お値段も1本100円未満で手に入りますのでコスパも最高です。

では、次亜塩素酸水をご存じでしょうか?

次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めたもの・・・?

違います。違うんです。

今回はめちゃくちゃ名前が似ているこの2つの違いについてまとめてみます。

原料は何?

次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)は水酸化ナトリウム(NaOH)と塩素(Cl2)から作られます。水酸化ナトリウムを水で溶かし、塩素ガスを混ぜると出来ます。薄い黄緑色の液体です。

キッチンの漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めたものです。それを私たちはさらに薄めて使用します。

次亜塩素酸水は塩酸(HCl)または食塩水(NaCl)を電気分解すると出来ます。無色の液体です。

作り方は異なりますが、どちらも次亜塩素酸(HClO)を含みます。

PHの違い

PHは1~14で表されます。7が中性です。7より小さい数値は酸性、大きい数値はアルカリ性(塩基性)です。

次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性です。PHは大きいです。アルカリ性は皮膚が荒れます。扱うときはゴム手袋をしましょう。また、酸性になると塩素ガスが発生して危険です。酸性のものと混ぜてはいけません。

次亜塩素酸水は酸性です。PHは小さいです。手指の消毒にも使えます。

安定性

次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性にすることで安定性が高くなります。それでも熱や光によって少しずつ分解されてしまいます。何年も前の製品は十分な漂白、除菌作用が期待できないかもしれません。

次亜塩素酸水はより不安定なので、出来たてを使うのが基本です。長期の保管は出来ません。

安全性

次亜塩素酸ナトリウムは安全性は低いと言えます。皮膚に付くと荒れてしまいます。食べ物、空間の消毒には使えません。子供などが触らないよう注意する必要があります。

次亜塩素酸水の安全性は高いと言えます。空間除菌、うがい手洗い、食べ物にも使用できます。子供が触っても大丈夫です。ただし、飲んではいけません。

殺菌力は違う?

ほぼ同じか、次亜塩素酸水の方が強いようです。ほとんどの菌、ウイルスを無効にできます。

まとめ

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は別物です。

次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性で手や食べ物には使えません。次亜塩素酸水は酸性で手や食べ物の消毒、殺菌に使用できます。今のところ次亜塩素酸水は主に工業用で、家庭での使用は少ないです。

食塩水から電気分解で作れるとなると、小規模であれば家庭にも設置できそうです。いずれ家庭に次亜塩素水メーカーが常備される日がくるかもしれませんね。

大学の授業で習ったことをうっすら思い出しました。水道水の授業でした。そのときは丸暗記したけれど、もはや全く覚えていないですね。ははっ。

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